私は副社長の玩具vol.3

プライベートで会う副社長は会社にいるときよりも話やすい感じで、壁がなく感じた。
「お前会社では副社長は忙しいし、立場もあるんだから気安く話しかけんなよ」
「先輩に言われなくてもそれくらい承知してますよ」
「お前本当生意気だな」

お腹も減ったし、その後は先輩と食事がてら飲みに行く事に。
もうだいぶ飲んでいたし、更に飲んでしまいかなりいい気分。
公園を散歩して夜風に当たりたくなったし、
先輩の手を引いて一緒に少し歩いた。

「こんな時間に手を繋いで散歩なんて、まるでカップルみたいですね」
「そうだな~。それでもいいぞ俺は」
「遠慮しときまーす」
「だからお前さぁ、たまには俺に会わせろよ」
「じゃあ、今だけカップルで」
「じゃあ、キスもありか?」
「調子に乗りすぎです」
「なんだ駄目なのかよ」

ベンチに腰掛けて、そのまま私は寝そべり夜空を見上げた。
「あ~夏の夜って気持ちいいですね」
「そうだな」
「そろそろ帰らないと終電ですよね」
「明日からまた仕事だしな」
「いや~本当に夏休みおわっちゃいますね。現実逃避したーい」

先輩が私にキス。
なんだ今のは?キスだよね。
先輩が私にキスしたってこと?

「ちょっと急に何ですか?」
「こういうことじゃないの?」
「は?何がですか?」
「だってお前現実逃避したいっていうし、俺とお前って今はカップル中なんだろ」
「・・・。先輩!意味がわかりませんし、現実逃避したいとは言いましたがキスしてほしいとは言ってませんし」
「だったら、すまんすまん」
「いやいや、スマンじゃないですよ」
「まぁいいじゃん。よし、そろそろ帰るぞ」
「軽すぎますし、私久しぶりのキスだったし全然よくないんですけど」
「そうなの?お前いつぶりよ?」
「そうやってまたからかうつもりですか?もういいですよ」

今思うとこれを機に私と先輩の距離がぐっと縮まった。

翌朝起きて久しぶりに出勤すると、先輩はいつも通り早くから出勤してた。
「お~おはよ!お前今日10時から会議ね」