私は副社長の玩具vol.4

先輩と一緒に10時の会議に出席すると、副社長の姿が。
先輩と副社長とそのままお昼を食べに行く事になって会社を出た。

「昨日は偶然だったね。最近もよく観戦しに行ってるの?」
「いや、社会人になってからは初めてで、久しぶりに行きました」
「俺はこいつに誘われたんですけど、数年ぶりで楽しかったですね。副社長は?」
「俺も今年は初めてで、知り合いにチケットをもらったからたまには妻を誘ってね」
「仲がいいんですね」
「どうかな?たまには相手しないとね!でも彼女はスポーツに興味がないからもう行かないって言われたよ」
「副社長の奥さまはこいつみたいなタイプじゃないですもんね」
「ちょっと先輩、どういう意味ですか?」
「そのままだけど」
「いやいや、安西さんみたいな活発なタイプも俺は素敵だと思うけど」
「副社長は優しいんですね」
「ところで、安西さんと岸は付き合ってるの?」
「そう見えますか?」
「先輩!そう見えますか?とかいらないんですけど!付き合ってませんよ」
「そうなの?てっきりそういう関係かと」
「コイツ俺の事が好きなんですよ」
「ちょっと!そういう冗談いりません!付き合ってませんし、好きでもありません」
「え?俺の事嫌ってんの?」
「だから、そういう意味じゃないですけど」
「コイツからかうと面白んですよ」
「もう~」

副社長の前でからかわれて余計に恥ずかしく、顔が赤くなった。
先輩はお手洗いに行った。

「からかわれて顔が赤くなる人なんて久しぶりに見たよ」
「すいません」
「いや、謝る事じゃないでしょ。むしろカワイらしい」
「そんな事ないですし、本当恥ずかしいです」

今日は会社モードで素敵なスーツを着こなしとても魅力的で、
そんな副社長にまじまじとカワイイとか言われると余計に照れる。

「そうそう、たまに知り合いからサッカーのチケットもらうんだけど、良かったら一緒にどう?」
「いやいや、悪いですから」
「君、サッカー好きだし、俺も行きたいんだけど一緒に行く人いないからさ」
「でも、副社長と私じゃ・・・」
「俺の事嫌い?」
「そういう意味じゃなくて」
「冗談だよ」
「ちょっと副社長までやめて下さいよ」
「君って本当面白いね」
「じゃあ決まり。誘ったら断るなよ」

その日は朝から忙しく夕方やっと席につくなり内線がなり電話にでた。
「今から行くぞ」
「え?どちら様でしょうか?」
「今日の19時からのサッカーのチケットがあるから、そろそろ仕事を切り上げて支度して」
「あ!副社長?」
「俺は先に行ってるから、19時前にはスタジアムの門のところに来るように」
「ちょっと待って下さい。私・・・」
電話が勝手にきれて、私が茫然としていると先輩にコツンと叩かれた。
「何考え事してんだよ。そろそろあがるぞ」
「実はその・・・はい。やっぱりいいです」
なんでか先輩には言えなくて、一人でどうしたらよいかと焦った。
「飲みにでもいくか?」
「今日は予定ができちゃいました」
「じゃあ仕方ないな。予定があるなら早くあがって行けよ」
「そうなんですけど…そうですね」
「それとお前明日は空いてるか?」
「えーと明日は大丈夫です」
「じゃあ仕事終わったらいつものとこで待ってるわ」
「わかりました。では明日」